2018年11月21日

腕を動かさない

空体道では腕を動かさない、と言う教えがあります。

これは腕を使うな、と言う意味ではなく、腕の筋肉を主として腕を動かさない、と言う教えです。

腕力だけで腕を動かしても(筋力のある人は別ですが)そこから生まれる力はたいしたことはありません。

ではどうするかと言えは、二つの方法があると思います。

一つは体幹部を使って腕を動かす方法。体幹部の伸縮、開合、捻り等の動きによって腕を動かせば、体幹部の強大な力が腕に伝わり、その腕による打撃、崩し、投げの威力は非常に高いものとなります。

もう一つは(空体道ではこちちらの方法を選択しています)、腕の筋肉は、腕の動きの方向性だけに必要最低限だけ使い、威力は身体の重さにまかせる方法です。動きの方向は筋力、威力は重さによって、腕に全身の重さが伝わりますので、こちらの方法でも強力な打撃、崩し、投げをおこなうことが可能になります。

とにかく腕は器用に動きますので、注意しないとすぐに腕だけで動こうとし、そして腕だけで力を出そうとしてしまいます。

二つの方法に優劣はないと思っています。また二つの方法はつながっている部分も多いと思います。ただ会員さんに分かりやすいように説明すると上記のような説明になりました。

会員さんは一人(の力で)でかってに動き回ろうとする腕に注意して、基本、型、対練、組み手に臨みましょう。
posted by ロン at 19:27| 日記

2018年11月18日

組み手

練精会の全教室で組み手はおこなわれています。

若い方は無論ですが、50代の男女、60代の男女、最高齢は70代の女性ですが、皆組み手をおこなっています。

もちろん、ガチの組み手ではなく、怪我のないように、ゆっくりやわらかくおこなう組み手ですが、その中で皆さん、ちゃんと打撃、崩し、投げ技を繰り出しています。

練精会の組み手は強さの追求と言うより、動きの追求に主眼をおいています。

攻撃してくる相手がいて、自分の思い通りにならない状況下で、いかに身体の力を抜いて動けているか、いかに重さを駆使して動けているか、そして力が抜けた身体の重さをいかに相手に伝えられているどうか・・・

そんな組み手の経験から、普段の生活で今までより、自由に、楽に、軽やかに動くことが出来ればいいな、と私は思っています。

もちろん武術ですから、強さは大切な要素ですが、私としては、(力を抜いて)動く楽しみや、人の身体の可能性の素晴らしさを実感できたらとも思っています。

動きの質では、高齢の方々も若い人に負けていません。また女性も男性に負けていません。そんな会員さんの組み手を見るのが私はうれしいのです。

これからも怪我に気をつけて、会員さんは組み手を楽しんでくださいね。

posted by ロン at 15:59| 日記

2018年11月16日

立つことが幸せ

我が家のワンコ(スピッツのメス13歳。名はモモ)の散歩に毎日出かけます。

主人に似た気まぐれワンコなので、素直に歩いてくれません。右へ行ったり、左に行ったり、そして突然立ち止まってひたすら臭いをかぎまくり、5分前後その場から動かないこともしばしば。

そんな時、無理にワンコを歩かせようとせず、こちらもただぼーっと立ち続けることがあります。

朝の日など、心地よい日差しを浴びながらを立ち続けていると、身体の力が素直に抜けてくるのを感じます。

身体の詰まりが日差し受け溶けていき、頭から足裏まで重さがすーっと通っていく感覚・・・重力が身体の中を何の抵抗もなく通っていく感覚・・・沈んでいるようで、同時に浮かんでいるように感覚・・・いつもではありませんが、たまにこのような感覚を覚えるのです。

そんな時、妄想なのは分かっているのですが、自然との一体感、地球との一体感、そしてさらに妄想は加速し、宇宙との一体感まで感じるのです。それは至福の感覚・・・どこまでも気持ちがよく、ひたすら幸せなのです。

この感覚で動けたらすごいことが起こりそうな気がします。でもそんな思いもつかの間の時・・・動き始めたとたんに身体の詰まりを感じ始めるのです。幸せはどこかに消え去っていくのでした・・・

しかしいつか妄想でもよいので、いつもこの至福の感覚で立ち、動くことの出来る境地にたどり着きたいと思っています・・・
posted by ロン at 14:33| 日記

2018年11月11日

伝えるから伝わるへ

対練や組み手で相手を崩すことや投げることに苦戦している会員さんは意識を変えることが必要です。

相手を崩そう、投げようとする時、多くの会員さんは重さを伝えようと思っていますよね。

空体道では筋力よりも重さを使って崩しや投げをおこないますが、この重さを伝えよう、という意識が問題になることがあるのです。

重さを伝えよう、重さを伝えなければ、という意識によって、自分の身体を必要以上に相手にあずけたり、傾けたり、おおいかぶさろうとする会員さんは多いです。重さをより伝えるためには、相手に身体をあずけたり、傾けたり、おおいかぶさったりしたほうが良いと思ってしまいがちですが、実際はなかなか上手くいきません。

だから気持ち、意識を変えてしまいましょう。

重さを伝える、ではなく、重さが伝わる、という意識を持ちましょう。

重さは重力(鉛直)方向が大基本です。伝えようとする意識によって、身体を必要以上に傾けたりすると逆に重さは伝わらなくなってしまうのです。それは身体を傾ければ、傾けるほど重力方向からずれてしまうからです。

重さは伝えるものではなく、(自然に)伝わるものと思い、身体の力を抜き、重力の方向(まっすぐに)を感じ、わずかに相手に身体を寄り添うようによせて、後はただそっと触れるだけでよいのです。

会員さんはそんなことでは相手は崩れない、投げられないと思うでしょうが、実はその方が重さがより伝わるのです。

重力方向と一致した(自然に)立つ姿勢の時にもっとも重さが相手に伝わる・・・会員さんはこの言葉を覚えておいて下さい。

そして身体の中に重力が通れば、どんな姿勢であっても、また身体のどんな部位からも重さは伝わるようになるのです。

(作為的に)伝えるから、もっと自分を解き放ち、(自然に)伝わる・・・これが大切だと思っています。
posted by ロン at 16:06| 日記

2018年11月05日

骨格と筋肉

全身の力を抜いて立てば、身体は地面に崩れ落ちます。当たり前と言えば当たり前のことです。

だから空体道ではその力が抜けた身体を骨格のバランスとその骨を補助するだけの必要最低限の筋力とで支えるようにします。

わずかでも骨格のバランスが崩れ、わずかでもそれを補助する筋出力が低下したら、すぐに崩れ落ちるほど身体の力を抜くことによって、初めて重さ(体重)が自分の力となるように私は感じています。

その過程において、さまざまな不安が訪れます。

こんなに力を抜いたら、力が出なくなる・・・こんなに力を抜いたら、すばやく動けない・・・こんなに力を抜いたら、強くなれるはずがない・・・こんなに力を抜いたら・・・

その不安に押しつぶされず、ひたすら力を抜いた先に、重力と調和した、重さによって動き、重さによって戦える世界が開けるのだと思っています。

そんな段階には私もまだまだですが、確かな手ごたえを感じながら、亀の歩みながら一歩一歩前に進んでいます。

力を抜く武術だからと言って、簡単に身に付く訳ではありません。長い道のりが必要になります。

会員さんも不安を抱えながらでもかまいません。その先を信じてあせらずのんびりと前に進みましょう。
posted by ロン at 20:57| 日記