2019年02月10日

組み手の想像力

空体道の組み手は、禁じ手は無しですが、相手にダメージを与えないように、ゆっくりやわらかく行います。

そんな組み手には想像力が必要になるのです。

例えば、相手の突きが自分のお腹に向かって来ました。そんな時、どうせ効かないからと防御もせずそのまま打たせた後、反撃したとします。

そこで想像力を働かせます。あの突きはゆっくりだが、ものすごい威力があったとしたら、またあの手に刃物が握られたとしたら・・・

そんな想像が働けば、防御もせず打たせて打ち返すことの恐ろしさが理解できるのではないでしょうか。

また相手の崩しや投げを、足を踏ん張り、無理矢理でも堪えられたとします。

そこで想像力を働かせます。踏ん張って無理矢理堪えたけど、踏ん張った分、すぐに動けない。もし相手が即座に打撃に切り替えたら、またその手に刃物を持っていたら、さらに多人数に囲まれていたら・・・

そんな想像力が働けば、防御体勢を取れないくらいふんばり耐えることの恐ろしさが理解できるのではないでしょうか。

空体道は護身術の側面が強いのです。いかに勝つかより、いかに負けないかを組み手の中で学んでほしいのです。

だからゆっくりした打撃でも、何の反応もせず身体に触れさせてはいけません。またひたすら踏ん張って自分の動きを制限するほどに崩しや投げに堪えてはいけません。

どんなにゆっくり、どんなに威力がなさそうに見えても、反撃よりまずその打撃を身体に触れさせないことを優先させて下さい。そして無理矢理堪えて自分の身体を危険にさらすより、自分にダメージがこないようなきれいな受身を取り、危険な間合いから逃れて下さい。

会員さんはゆっくりやわらない組み手の中で想像力を働かせ、自分を守る組み手、勝つことより負けない組み手を目指してください。

一対一、素手対武器、一対多数、一対多数の武器・・・私もまだまだ未熟で全てに対応できるとはとても言えませんが、そんな想像力を持って組み手に臨んでいます。
posted by ロン at 12:37| 日記