2020年05月30日

小から大、大から小

例えば空体道の対練で、相手の突きを払って、相手を崩す稽古をしたとします。

初心者の会員さんは突きを払おうとする自分の手(腕)に意識が集中してしまい、棒立ちで手だけの動きになってしまいます。手だけの小さな動き・・・これでは身体の重さが伝わらず、何度やっても相手を崩すことが出来ません。

そして稽古を続けていくうちに、こんどは手(腕)以外の部位を使って手を動かす感覚が身についてきます。例えば背中を使って手を動かすとか、腰を使って手を動かすとか・・・こうなると手だけではなく他の部位も連動して動くようになり、その動きは大きくかつスムーズになり、相手を崩せるようになります。

そしてさらに稽古を続け、全身の力が抜けてくると、身体は統一化されてきます。そうなると手以外を使って手を動かす感覚もなくなり、ただ棒立ちになって手だけ動かすようになります。見た目は初心者と同じです。しかし初心者とは内面の質がまるで違うのです。ただ棒立ちで手を振るだけで、全身の重さが伝わり、相手は崩れあるいは吹っ飛びます。

動きは、小(初心者)から大(中級者)へ、そして大(中級者)から小(上級者)へ・・・・

空体道で目指すは必要最低限の動きで相手を制する境地なのです。





posted by ロン at 11:43| 日記