2020年08月30日

日常生活

私の場合60歳を越える頃からはっきりと身体の衰えを自覚するようになりました。

なので週2回の皆さんとの稽古だけでは、武術の向上は難しいことも自覚しています。

日常生活。普段どのように生活しているかで、武術の進歩も変わってくるものと私は思っています。

こう書くと会員さんは、何か難しいことを日常生活に取り入りれているのでは、と思うかも知れませんが、そんなことはありません。不精な私ですから、難しい身体操作なり身体意識なりを取り入れたら、めんどくさくて日常生活が送れなくなります(笑)

私が日常動作でつねにしていることは二つです。

一つ目は常に全身の力を抜くことの意識を持っていること。二つ目は常に身体の真っ直ぐの意識を持っていること。この二つだけです。

もっと言えばこの二つは一つとも言えるのです。力が抜ければ重力を感じるようになり、自然にまっすぐの意識が芽生えますし、まっすぐの感覚への意識によって、やがて力は抜けていくからです。

私のような無精者でも、この二つだけなら何の問題も無く日常生活を送ることが出来ますし、またこの二つを普段から意識することによって、日常説活がより楽に、より楽しく感じることも出来るのです。

武術で日常生活を、日常生活で武術を・・・稽古と生活が一つとなる。まだ未熟な身でそうなってはいませんが、これからも精進あるのみです。
posted by ロン at 17:44| 日記

2020年08月29日

バラバラに

空体道で目指すべき身体は統一体。

全身全てがつながり、まとまり、一つになった身体。

しかしそんな身体を目指すためには、まず身体の力み、癒着を取り去って、身体をバラバラにする必要があります。

全身の力が抜けて、バラバラまでゆるんだ身体。そうなれば身体の中に重さ(重力)が通り、自然に身体は統一されていきます。

なので会員さんは統一体を目指そうと、無理に身体をつなげよう、まとめようとせず、ひたすら力を抜いて、抜いて抜いて、身体がバラバラと感じるまで抜き続ければよいのです。その先に統一体の身体が待っていると私は思っています。

バラバラな身体と、統一体の身体。言葉は反対ですが、実は同じだと私は思っています。
posted by ロン at 11:12| 日記

2020年08月28日

受身

受身・・・今は教える立場なので稽古で受身を取る機会がほとんどありません。

私が学んだ受身は高校時代の柔道(体育の一環として柔道の授業があったのです)の受身、内家拳老師から学んだ受身、合気道師範から学んだ受身、システマを学んでいた知人から少し教えてもらった受身です。

しかし一番身についたのは、内家拳老師の用法相手として何度も何度も投げられながら自然に身についた(自己流の)受身なのでした。

なので空体道の稽古では受身の基本は教えますが、どちらかと言えば対練の時に投げられながら自然に受身を覚えてもらうようにしています。

皆さんとの稽古では受身を取る機会のない私ですが、布団に入ってもよく寝れない時は部屋で10回ぐらい受身をしてゴロゴロ転がります。そうすると気持ちよく眠れるのです(受身で身体がほぐれるのでしょう)

ちなみに狭い部屋での受身の時は、どちらかと言えば知人から少しだけ学んだシステマの受身が役立ちました。

普通の受身のように腕や身体を丸めて転がると言うより、何と言うか肩からどろっと溶けていくような感覚の受身なので小さいスペースでやりやすかったのです(もちろん普通の受身でも小さく回れば問題ありませんが)

会員の皆さんも眠れない時は受身をおこなってみるのも良いと思います。効果ありです。
posted by ロン at 17:25| 日記

実験台

空体道は学ばせていただいた、内家三拳、合気道、そして交流した空手の影響が強い武術ですが、一番影響しているのは私の身体からの感覚なのです。

練精会を発足して21年目、その間に自分の身体を実験台として、ああでもないこうでもないと試行錯誤して掴んでいったものを元に空体道を創始しました。

なので体系の一部(特に身体感覚)には学ばせていただいた内家三拳や合気道と若干異なる部分もあるのも事実なのです。

その部分がプラスなのかマイナスなのか(多分マイナス要素のほうが多いかも知れません)分からないのですが、自分の身体を実験台としての結果なので、それはそれで自分としては納得しています。

ただ一つ言えるのは自分の身体の中から出てきたものなので、その分、良くも悪くも良くも自信を持って会員の皆さんへ伝えられるもの事実です。

今から思えば本当に色々なことを試したおかげで、身体操作、身体意識については、様々なものがあり、そのどれも素晴らしく、様々な武術、武道に優劣はないと思えるようになりました。

だから自分の空体道が他より特に素晴らしいとは思えませんが、それでも自分の子供のような武術なので、会員の皆さんがより空体道を好きになってくれたら、こんなに嬉しい事はありません。
posted by ロン at 16:01| 日記

2020年08月23日

何気ない

私はよく稽古中に何気ない動きと言いますが、

この何気ない動きはどう素晴らしいかと言えば、

何気ない動きには、力みがなく、作為がなく、居付きがなく、準備(予備)動作がない点です。

そんな何気ない動きの打撃は非常に重く、非常に避けづらい。そんな何気ない動きの崩しや投げは非常に重く、非常に耐えることが出来ない。

なので空体道の目指すべき動きは、特殊(特別)な動きではなく、何気ない(普通の)動きなのです。

そんな何気ない動きの先に、年齢、体格、性別を越えた武術への道があるように思えるのです。

空体道における何気ない動きは、脱力による重力との調和によって生まれるのです。

複雑性から単純性へそしてより何気なさへ、そんな空体道への道を会員の皆さんは歩んでほしいと思っています。
posted by ロン at 14:20| 日記