2021年01月17日

宇宙刑事ギャバン

前にも書いたことがありますが、大学時代に特撮ヒーローショウのアルバイトをしたことがあります。

戦隊シリーズのサンバルカンやらゴーグルファイブやら、はてはウルトラマンから色々やりましたが、一番思い出に残っているのが宇宙刑事ギャバン役でした。

なぜかと言うと、戦隊ものは3人または5人のヒーローの中の1人(いつもはレッドかブラック役)でしたが、ギャバンはヒーロー1人なので、目立ちがり屋の私にはぴったりくる役だったからです。

ショッピングセンターや遊園地、または地方の市民会館なので、何度もギャバンに扮してアクションを繰りひろげたものです。当時はまだ若かったので、回し蹴りから後ろ回し蹴り、そして飛び後ろ回し蹴りといった三連続蹴りや、前宙やバック宙なども楽にこなしていました。

ただこのギャバンの衣装、戦隊ものより数段動きづらいものでもあったのです。胸周りのプロテクターで動きが制限されるし、何より仮面の視界が非常に狭かったのです。

しかし会場に来ているいたいけな子供達を楽しませないといけないので、動きづらい見づらいハンデなどと言ってはいられません。必死でそして全力でアクションしました。

結果どうなるのか。被害は戦闘員や怪人に及ぶのです。何せ視界が悪く距離感が分からない中、全力でアクションするので、私のパンチやキックが相手に直撃することが多々あったのです(笑)

一度私の後ろ回し蹴りが戦闘員の頭にまともに入ってしまい、相手はその場でKO。スタッフさんがあわてて死んだマグロを引っ張るように、足を持ってズルズルと控え室まで運んだこともありました(笑)

後で必死にあやまりましたが「いいよな〜ヒーローはやられ役じゃなくて」と恨めしげに文句を言われましたが、ヒーローも楽ではありません。その後のサイン会が待っているからです。

スタッフさんが色紙を販売している横で私(ギャバン)は立って、一人一人に握手をするのですが、全力でアクションをした後、しかも夏の日の屋外などは、蒸し風呂に入っている以上の暑さなのです。スーツの中は汗一杯、呼吸も楽にならず、サイン会が早く終わってくれ〜と倒れそうになりながら必死で祈っていました。

でもいたいけな子供の「ギャバン、テレビでも頑張ってね」との言葉を聞くと、ここで倒れるわけにはいかないと耐える私なのでした。サイン会が終わった後、ギャバンの靴を脱いで逆さにすると汗がジョーと大量に流れました。

私、ギャバン役がよほど気に入っていたのか、今でもたまにギャバンに入ってアクションしている夢を見ます。宇宙刑事ギャバン、青春のよき思い出です。今やったら宇宙老人ギャバン爺さんになってしまうな(笑)
posted by ロン at 10:09| 日記