2021年04月30日

落とす

対練や組み手の時、相手と触れ合った瞬間、相手の圧力が手から足裏まで落ちたなら、相手の圧力をそのまま相手に返すことが可能になります。

相手は自分の出した力で、崩されたり、投げられたりします。

相手の力を足裏まで落とすには、身体の中がきれいに通っていなければなりません。どこかの部位で力みや緊張があれば、圧力が足裏まで落ちることはありません。

これが難しいのです。私は自然体の姿勢で、妻のゆりかに身体のあらゆることろを押してもらい、圧力をちゃんと足裏まで落とせているかどうか確認することがあります。ゆりかの全力の圧力(ゆりかの場合は筋力ではなく重さ)がかなり強力なので、出来ている時もあれば、出来ずに押されてしまう時もあります。

まだまだ修行が足りません。もっともっと身体の中をきれいにして、もっともっと通る身体にしなければなりません。

と言う訳で、今日も今日とて、いつものよう立つ稽古と歩く稽古を繰り返す私なのでした。
posted by ロン at 13:52| 日記

2021年04月29日

丹田からの

基本、寝る前に立禅をするようにしています。時間はその時によってまちまちです。

で、前にも書いたことがありますが、立禅をしてしばらくすると丹田周辺から身体に張り(膨張感)が生じてきます。ただ脱力して立っているだけなのに、感覚だけでなく、物理的にも下腹回りがパンパンに張っているのがわかります。

でもまだまだ未熟です。丹田からの張りは手足の末端までは伝わっていませんし、丹田周辺の身体の密度と他の身体の部位の密度に差があるのです。

今後どうなるのかは分かりませんが、もし丹田からの張りが手足の末端まで及び、丹田周辺と他の部位の密度が均一になったなら、更なる進歩が望めるかもしれないと淡い期待をいだいています。

まあ何にしろ、人の身体は本当に不思議で、素晴らしいものだと実感出来るのが楽しいです。

それとこれも前に書きましたが、作為的に丹田からの張りを作ろうとしてはいけません。あくまで自然に発生するのを待つことが大切だと私は思っています。

なので会員さんは、全身の脱力とまっすぐ立つ事だけ心がけ、立禅に取り組んで下さい。
posted by ロン at 10:25| 日記

2021年04月28日

まっすぐな身体

会員さんに上達してほしくて色々書いていますが、身体ついての何が最も大切な事はと言えば、「まっすぐな身体」に尽きると思います。

頭から足裏までまっすぐであること。一直線です。まっすぐな身体の姿勢でないと身体の中を重力が通ることは難しく、また身体の統一化も難しいと私は思っています。

空体道において、まっすぐな身体を作り上げるために行うのが、まず立禅です。平行立ち、前屈立ち、後屈立ちの三つの立禅によって、静止状態でのまっすぐを身体に染み込ませます。

そして歩行の前進歩、後退歩。ゆっくりじっくり歩くことによって、動きながらのまっすぐを身体に染み込ませます。

この立つ事、歩く事でまっすぐな身体を養っておこないと、型、対練、組み手でまっすぐを維持することは出来ません。

なので何度も書いていることですが、自主練にはかならず、立禅と歩行の練習は入れるようにして下さい。

そしてこれも何度も書いていることではありますが、まっすぐな身体の大前提は「脱力したまっすぐな身体」であることも会員さんは忘れないようにして下さいね。
posted by ロン at 16:05| 日記

2021年04月27日

腕の重さ

身体の力を抜いていく過程において、腕の重さを感じることは大切です。

基本、立禅、型、対練、組み手、すべての稽古で腕の重さを感じ続けなければいけません。

会員の皆さんどうですか。稽古中、腕の重さを感じ続けていますか? 

それに稽古中感じ続けられてもまだまだです。日常生活すべてにおいて腕の重さを感じ続けていますか?

実は私もまだまだ不十分です。稽古の時も日常生活の時も腕の重さがどこかへいってしまっている時間がかなりあります・・・

腕の重さは、全身の重さに繋がっていきます。また全身の重さは、腕の重さに繋がっていきます。

一時が万事です。腕の重さ、感じられるように脱力の稽古頑張って下さい。
posted by ロン at 18:55| 日記

2021年04月26日

相手はいない

空体道の対練でも組み手でもそうですが、相手はいないと言う意識を持てるのなら、技は面白いほどかかるようになります。

対練や組み手の時に目の前に当たり前ですが相手はいます。その相手の存在を認識した上で、なおかつ相手がいないと思えるかどうかが大切なのです。

相手がいると意識するだけで、身体に僅かでも力みは生じます。また相手は自分を意識していることを感じ、より身構えてしまいます。

しかし相手がいないと本当に思えるのなら、身体に力みは生じなくなり、相手も身構える対象を感じられないので、無意識に力が入らなくなってしまうのです。

相手がいてもいないように感じられるためには、やはり脱力の稽古が大切です。身体の緊張を抜く稽古は同時に心の緊張を抜く稽古でもあるからです。

相手がいないと思えるようになるためにはやはり時間がかかります。対練でも難しいですが、組み手ではさらに難しいです。

会員の皆さんは、焦らず、気長に脱力の稽古を続けることによって、相手がいてもいない気持ちを持てるようになって下さい。
posted by ロン at 21:24| 日記