2022年02月15日

脱力(重さ)を深める

私は脱力(重さ)は深めることが出来ると思っています。

第一段階 身体が部分的にゆるむ。

第二段階 全身がゆるむ。

第三段階 全身のゆるみの密度が一定となる。

第四段階 全身のゆるみの密度が一定のまま凝縮される。

第五段階 全身のゆるみの密度が一定のまま更に凝縮され続け、やがて統一体に至る。

第六段階 全身のゆるみも、密度も、統一体も、何も無くなり、ただ重力(自然)との調和かあるのみ。

以上、想像を交えて書いてみましたが、私は第三段階ぐらいでしょうか。先が長いです。

でも武術修行は一生もの。これからも精進。精進です。



posted by ロン at 22:05| 日記

2022年02月12日

空体道の打撃動画

空体道の打撃の一例です。

https://www.youtube.com/watch?v=7mViecTMkrU

上から下へ放物線を描く打撃は、相手は力を逃がしづらくなり、強力な威力となります。遠い間合いでは、動きが読まれやすいので、接近戦で威力を発揮する打撃の方法です。

会員さんは参考にして下さい。
posted by ロン at 22:31| 日記

2022年02月11日

比較

私は基本的に比較することが好きではないのです。

なので他流儀をわざわざ持ち出して、自流と無理矢理比較して批判し、その上で自流の優位性を話される方とは基本的に近づかないようにしています。

何故ならその批判する他流儀を何十年も修行していない者が、その他流儀はああだからとか、こうだからと根拠もなく断言して批判するなんて出来る訳がないと思っているからです。

だから私は比較する場合は、過去の自分と現在の自分を比較して、昔はこうだったけど、今はこうなった、と言うような説明をしたいと思っています。

まあ、今の空体道教室の会員さんで、他流儀と空体道を比較して、他流儀を貶めるような発言をする人はいないのは承知していますが、一応自戒も意味も含めて書いておきますね。

比較すべきは他流儀ではなく、過去の自分と現在の自分です。常に自分自身の成長を真摯に見つめ続けることこそが大切だと私は思っています。





posted by ロン at 19:40| 日記

2022年02月10日

人外

武術の向上をライフワークとしたからには、人外のレベルまで向上したいと常々思っています。

私の言う人外とは、人の能力の限界を超えたように見える技の威力。

もちろん先生と生徒の微妙な関係(忖度?)から生まれる技の凄さではなく、本気で抵抗しても、また本気で攻撃しても、若い人、でかい人、鍛えた人、どんな人でも一瞬で制することの出来るレベル、この超絶レベルを人外のレベルと私は定義しています。

で、現在の自分は?と言うと、本気で抵抗する会員さんを、対練や組み手で(ある程度ですが)楽に崩したり、投げたりすることは可能になりましたが、それもこれもまだまだ全て人内レベル。とても人外のレベルとは言えません。未熟も未熟。人外の存在など遠すぎて、遠すぎて・・・

なので動画で自分の技等をいくつも公開してはいますが、正直まったく満足していないのが実情です。動画はあくまで成長の過程を示す記録のようなものとして公開しています(それと空体道の紹介の意味もありますね)

でもどうすれば良いのか?についてはあまり迷いはありません。全身の力を抜き、全身に重さを通し、重力と調和した身体と成ること。そこに私は人外への道を見出しています。

武術を始めて約30年。大それた夢物語、または妄想、幻想の類なのかもしれませんが、それでも今日も今日とて、脱力への道、重さへの道、重力への道、そしてその先の人外への道を信じて前に進みます。

posted by ロン at 18:24| 日記

2022年02月09日

へたれだけど

私、20代後半(武術を学び始める前)に筋トレに凝った時期がありました。

ベンチプレスやスクワットで記録が伸びるのが嬉しくて、週5〜6回はジムに行き、いつも2時間くらいバーベルと向き合っていました。

数年やって、たしか最終的にベンチが確か140キロ、スクワットは180キロぐらい上がったと記憶しています。

そして武術を学ぶようになってからは筋トレは一切やらなくなり、それから30年以上たちました。

で、昨夜寝る前に腕立て伏せが何回くらい出来るのだろうとふと思い立ち、無謀にも挑戦したのですが・・・結果は何と15回!それも15回がギリギリ限界・・・筋トレの頃は100回なんか楽勝に出来たのに・・・この分だとペンチやったら60キロも危ないかも・・・

もう筋肉に関しては完全なへたれな自分を強烈に実感した次第です(笑)

でも筋肉に関してはへたれな自分ですが、落ち込む事はありません。

まだまだ未熟ですが、筋肉がへたれになることによって、筋力に変わる力、重さの力(重力)を手にすることが
出来たからです。

62歳の私ですが、重さの力は増し続け、若いときには絶対無理と思われたことが可能になってきたのです。

ここが脱力に特化した武術の良いところかも知れません。

もしタイムマシンがあったら、昔の自分に会って、立ち腕相撲を挑んでみたいです。ベンチと違い、立っての腕相撲では全身の筋肉(私の場合は全身の重さ)を活用することが出来るので、筋肉ムキムキの30歳の私より、筋肉なしなしのへたれな62歳私のほうが間違いなく勝つと思います。

筋肉へたれにはなりましたが、今の自分に満足している私なのでした(笑)


posted by ロン at 18:49| 日記