武術の向上をライフワークとしたからには、人外のレベルまで向上したいと常々思っています。
私の言う人外とは、人の能力の限界を超えたように見える技の威力。
もちろん先生と生徒の微妙な関係(忖度?)から生まれる技の凄さではなく、本気で抵抗しても、また本気で攻撃しても、若い人、でかい人、鍛えた人、どんな人でも一瞬で制することの出来るレベル、この超絶レベルを人外のレベルと私は定義しています。
で、現在の自分は?と言うと、本気で抵抗する会員さんを、対練や組み手で(ある程度ですが)楽に崩したり、投げたりすることは可能になりましたが、それもこれもまだまだ全て人内レベル。とても人外のレベルとは言えません。未熟も未熟。人外の存在など遠すぎて、遠すぎて・・・
なので動画で自分の技等をいくつも公開してはいますが、正直まったく満足していないのが実情です。動画はあくまで成長の過程を示す記録のようなものとして公開しています(それと空体道の紹介の意味もありますね)
でもどうすれば良いのか?についてはあまり迷いはありません。全身の力を抜き、全身に重さを通し、重力と調和した身体と成ること。そこに私は人外への道を見出しています。
武術を始めて約30年。大それた夢物語、または妄想、幻想の類なのかもしれませんが、それでも今日も今日とて、脱力への道、重さへの道、重力への道、そしてその先の人外への道を信じて前に進みます。