2022年02月25日

アルファでありオメガ

空体道の一人でおこなう練習には基本と型があります。

基本は養身法、型は空法といます。

この二つの役割は、養身法は立つ力(全身に重さ、重力が通った身体)の養成であり、そして空法は空体道の技としての手法、歩法、身法の体得です。

なので空体道にとっては養身法と空法は車の両輪であり、二つのうちどちらかが欠けても武術としては成り立ちません。

そしてこの二つの要素が身についているかどうかの検証が、対練と組み手になるのです。

あえて上記の練習体系の優先順位をつけるとしたら、間違いなく養身法が一番重要になります。

立つ力(全身に重さ、重力が通った身体)の獲得なしに、空体道の掲げる、体格、年齢、性別を越えた武術の完成に至ることは出来ないと私は思っているからです。

養身法は空体道の中ではもっとも単純で地味で面白みに欠けます。ただ立って、ゆっくり重心移動して、じっくり歩くことが主の何ともつかみどころのない練習です。一般の人が見たら「何やってんの?意味あるの?」
と思われるかもしれません。

しかし空体道にとって養身法はアルファでありオメガ(最初の基本でもあり最後の極意でもある)なので、会員さんはそこのところを理解して教室や一人稽古に取り組んで下さい。
posted by ロン at 13:17| 日記