2022年07月16日

手前みそですが、空体道の良いところとして「より楽に動ける」があります。

脱力が進み、全身に重さ(重力)が通ってくると、動きがとても楽になり、あまり疲れることなく、長い時間動き続けることが出来るようになります。

そしてここが大切なのですが、とても楽に動いているのに、とても強力な威力が宿っているのです。さらに言えば、より楽に動けるようになればなるほど、宿る威力が増していくのです。

「楽に動けば、威力が増す」

この反比例する感覚が空体道なのです。
posted by ロン at 10:58| 日記

2022年07月10日

突きについて

今回は空体道の突きについて少し説明したいと思います。

空体道の突きは、棒立ちでただ腕を伸ばすだけの感覚が大切です。

身体の反動は使いませんし、腰を回すこともしません。

なので見た目は素人のように威力の無い突きに見えると思います。

こんな突きですが、長所としては、ただ腕を伸ばすだけの動きなので、相手からすれば初動が分かりにくく、また腕をあまり曲げないで突くので、突然目の前に拳が現れたように感じて防御が間に合わなくなる点です。

そんな突きの問題はただ一つ。それは威力の問題です。普通に腕を伸ばすだけの突きでは、相手に軽いダメージを与えることしか出来ません。それでは相手はひるまずに反撃してくるでしょう。

その問題の解決策は空体道ではただ一つです。その何でもない素人のような突きに全身の重さを宿らせること
です。

力が抜け、全身に重さ(重力)が通った身体なら、そんな夢物語のようなことも可能になると私は思っているのです。

そんな何気ない突きに絶大の威力(重さ)が宿るようになるには、とても長い時間(年月)が必要になります。私も多少は表現出来ますが、まだまだ未熟です。

会員皆さんも私と一緒に見た目と威力が反比例する空体道の理想の突きを目指して精進していきましょう。

posted by ロン at 00:58| 日記

2022年07月03日

満期

空体道の教室で週一回練習しても現状維持がよいところです。

毎日、少しの時間でもかまわないので、こつこつ自主練を続けることによって、衰えない身体の質が養われていきます。

毎日、毎日、少しずつ貯金をしていくようなものです。少しずつですから、なかなか貯金は溜まりませんが、それでも諦めずにこつこつ、こつこつと貯金を積み重ねていくうちに、いつか満期が訪れます。

年齢、体格、性別を超えた身体の質、これが満期で得られる価値なのです。でもこれで終わりではありません。空体道に終わりはありません。

ここから次を満期を目指して、またいつものようにこつこつ、こつこつと貯金をしていくのです。

そしていつか次の満期を迎える時が訪れます。またそこからいつものようにこつこつ、こつこつと貯金を続けていき・・・

これ以外に空体道を向上させる方法を私は知りません。残念ながら空体道では秘伝も極意もないのです。

でも幸いなことに空体道は、静的な稽古が主で、身体に無理なく、比較的楽に続けられる体系になっています。なので続ける、続けないは、肉体(の辛さ)にあまり問題はなく、気持ちの問題と言えるでしょう。

基本の立禅法、重心法、歩行法、そして型の空法・・・毎日これらを全部やる必要はありません。どれかを短時間でよいのです。

私は大きな貯金(集中的な特訓)よりも小さな貯金(短時間の毎日の稽古)の方が空体道にはあっていると思っています。

なので会員の皆さんは、うさぎより亀になってほしいと願っています。

posted by ロン at 16:27| 日記