もうすぐ63歳になる私の稽古は、ただ淡々とその稽古をこなすだけです。
若いころは、どうやって身体を動かせばより動きの効率が上がるのか、どうやって戦えはより早く相手を倒すことが出来るのかと、そんなことをつねに考え、考え、考え、稽古していました。
その時にくらべれば、今の稽古は覇気がないと言うか、向上心がないと言うか・・・
でもやる気がないわけでも、あきらめているわけでもないのです。
私なりに30年以上稽古した結果、今は何も考えずにただ淡々と稽古したほうがより進歩、向上することに気づいたからなのです。
何も考えず、ただ淡々と立つ(立禅)、ただ淡々と動く(型、対練)、ただ淡々と戦う(組手)・・・そしてその結果、いつのまにか進歩、向上している自分に気づくのです。
とは言っても未熟な私ですので、実は大したことはないのですが、それでも淡々と稽古をすることの楽しさを知ったことがとてもうれしいこの頃です。