今回は筋肉と脱力との関係についてのお話です。
私の考えは、徹底した脱力によって全身の筋肉はその機能を最大に発揮することが出来る、と言うものです。
人は力むんでしまうと、その動きに不必要な筋肉も働かせてしまいます。それを車に例えるならブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなものです。非常に不効率で車の能力を十分に発揮することは出来ません。
なのでその動きに必要な全身の筋肉だけを連結、連動して働かせることが、人にとって最も効率がよい動きと言えると思います。
空体道の核は、脱力により全身に重さ通し、重力と調和して身体の可能性を呼び覚ますことですが、上記のように脱力によって、全身の筋肉を最も効率よく働かせることも含まれているのです。
ただ空体道の稽古では筋肉を鍛えることはせず、脱力によって自然に全身の筋肉を協調させる方法を選択していますので、会員の皆さんは部分的に筋肉を鍛えることは控えた方がよいと思います。