2023年02月12日

内面の質

武術を本格的に学び始めて30年強。

この頃よく感じるのは、身体内面の質の変化です。

この歳になって最強とか最高とかそんなことはまったく思いませんが、少なくとも身体の質に関しては若い頃の自分に比べても格段に進歩しているのは間違いないと思います。

タイムマシンに乗って組手大会に出たり他流儀と交流組手を繰り返していた頃のバリバリ武闘派の自分にこの内面の力(重さ)を示したら、さぞやびっくりするとことでしょう。それくらい昔とは内面の質が違うのです。

脱力に特化した稽古によって私の内面に重力(重さ)が(まだ少しだけですが)通ってきているからです。

武術は本当に素晴らしいものです。63歳になっても妄想や幻想ではなくたしかに向上、成長することが可能なのですから。

しかし組手全盛期の自分と組手したらどうなるのかは分かりません。質が劣っても若さによる強さと言うものは侮れないからです。でもそんなことはどうでも良いと思えるのです。

これからも内面の質を磨いていき、その成果を会員へ伝えていく。これに勝る楽しみはありません。

願わくば80歳ぐらいになった時、タイムマシンで過去に戻り63歳の今の自分に内面の質を伝え、びっくりさせられるほどになっていたいものです。

posted by ロン at 12:42| 日記