2023年02月22日

腕の重さ

空体道と円転太極拳の基本の定歩打撃法のお話です。

定歩打撃法には、劈手、鞭手、回旋手、直拳、分脚 がありますが今回は突きに関してのお話。

打撃法の突きは、基本ハーフスビートと言うか、かなり速度を落としておこないます。これには理由があり、突きに限らず打撃法全ての威力の源は重力(重さにあります)。なので最初からフルスピードの突きをおこなうと、どうしても肩や腕に力みが生じやすくなってしまいます。そのため脱力が進むまでは、ひたすらゆっくりした突きの練習を続けます。

そしてそのゆっくりした突きで大切なことは、突き始めから突き終わりまで、十分に腕の重さを感じられるかにあります。脱力が不十分では、突き初めから突き終わりまで均一の腕の重さは感じられることはありません。突きのどこか(特に突きの最初と最後)で腕が軽くなったり、それどころか最初から重さを感じられない会員さんもいるかと思います。

会員さんか思っている以上に腕は重いのです。なので突きの練習中は、腕とはこんなにも重いものなのか〜と思えるぐらいの感覚がなければいけません。それでなければ、近距離(空体道は接近戦が主なので)で強大な威力を相手に与えることは難しいのです。

もちろん他の打撃法も一緒ですが、突き練習の一打、一打、腕の重さをしっかり感じられるように脱力に励んで下さいね。


 
posted by ロン at 18:17| 日記