2023年02月24日

立禅の状態

私がよく会員さんが立禅を組んでいる時にその腕を軽く押しているのは、会員さんの立禅の状態を確認しているためです。

何を確認しているかと言えば、押した圧力が丸ごと私に反ってくるかどうかです。

白帯会員さんは私が押したら身体が崩れてしまいます。茶帯会員さんは何とか立禅状態を保つことは出来ますが、圧力が私に返ることはありません。黒帯会員さんは身体が安定してはいますが、返ってくる圧力は少しだけです。丸ごととはいきません。

ではどうすれば押してくる圧力を丸ごと返せるようになるのか言えば、まず身体の全体性です。身体が一つにまとまっていないと、圧力は返ることはありません。さらに言えば、全体性がさらに高まって、身体が膨張する球体となる状態となれば、腕と言わず身体のどこを押されても、押された圧力を丸ごと(何なら膨張分をプラスして)相手に返すことが可能になります。

私もまだまだ不十分ですが、少しはその状態を会員さんへ示すことが出来ます。

どうすればそんな立禅状態になれるのかと言えば、答えは一つだけ。稽古すればよいのです。自慢ではありませんが、空体道、円転太極拳はそんな身体の状態を目指して体系されているのです。だから皆さんが足りないのは、ただただ稽古が足りないだけです。

だから安心してほんの一生稽古に取り組みましょう(笑)
posted by ロン at 03:31| 日記