練精会武術には2つの大事な身体感覚があります。
一つ目はまっすぐの感覚。これは重力感覚とも言います。重力方向(鉛直線)を感じることは何より重要な感覚です。
2つ目は中心感覚。これは丹田感覚とも言います。身体の中心(丹田)が緩んでいて、かつとても安定している感覚は大切です。
この2つの中で特に重要なのは、1のまっすぐの感覚です。全身に重力(重さ)を通すためには、頭頂部から股下のまっすぐ、頭頂部から足裏のまっすぐの感覚の獲得が必須となるからです。その意味においては2の中心感覚は1のまっすぐな感覚を獲得した後に自然に高まる感覚とも言えるのです。
なので会員さんはまず立禅にてまっすぐの感覚をつかみ取りましょう。ただしつかみ取りましょうとは言いましたが、練精会の立禅を長年続けているうちに(自然に)訪れる感覚ですので、くれぐれも作為を持ってつかみ取ろうとしてはいけません。時(立禅の稽古)を信じて待つことが大切です。