2023年05月29日

丹田の感覚

今回は練精会の丹田の感覚のお話です。

身体の力が抜けて来るにしたがって、身体の中心(丹田)の感覚が強くなってきます。

丹田に何かが溜まってくる感覚です。その感覚は気が溜まる、重さが溜まる、重力が集まる・・・言い方はいろいろですが、私にはそんな感覚があるのです。

で、その感覚と共に丹田が膨らむ感覚が訪れます。最初は前方向に膨らみ、次に後ろ方向に膨らむ感覚が来て、最後は風船が膨らむように全方向への膨張感覚へと進んでいきます。

私はまだまだ未熟で不十分ですが、その中心からの膨張感覚が全身に及べば、身体は一つに統一されるのだと思っています。気によって統一される、重さによって統一される、重力によって統一される・・・

まあ、ちょっと妄想気味な感想ですが、これが私の丹田の感覚です。でもそれは力を抜く過程で自然に生まれる感覚でもあり、会員さんはそんな感覚が自然に生まれるまでひたすら稽古を通じて待つしかないのです。

ただ稽古の中では、丹田法、立禅法、歩行法の三つの練習が特に丹田感覚につながっていると思いますので、一人稽古の時はそれらの練習を忘れない方がよいでしょう。


posted by ロン at 22:24| 日記

2023年05月21日

ゆらぎ

力を抜いて立っている時、身体が前後左右とほんの少しですがゆらいでいるのを感じます。

それは身体が自然にバランスを取ろうとしてゆらいでいるのだと私は思っています。それが本当に気持ちが良いのです。

なにせ自分ではなく身体が勝手にバランスを取ってくれているので、自分はそのゆらぎに任せて気持ちよく立っていれば良いのですから・・・

会員の皆さんはどうですか?立っている時そのゆらきが感じられていますか?

感じられない会員さんは、力み、緊張でそのゆらぎを止めてしまっているかもしれませんね。でもそのゆらぎの感覚はとても大切なのです。

身体のゆらぎは重力との調和につながります。そのゆらぎに身を任せて(ある程度ですが)立ち、歩き、動くことが出来るので、私の動きは歳を感じさせないように滑らかであり、そして相手に触れるだけで強大な重さが伝わるのです。

なので会員さんは身体のゆらぎを感じたら、それを止めようとしてはいけません。身体の自然な反応だと思いそのままにしてあげて下さいね。


posted by ロン at 21:08| 日記

姿勢

練精会の武術では姿勢を重視しています。

いつも言っていることですが、まっすぐな姿勢が大基本です。なぜならまっすぐな姿勢は重力方向と一致した姿勢だからです。

でも最初のうちは、力を抜いて立ってと言うと、多くの人が背骨を曲げて、いわゆる猫背の姿勢になってしまいます。力を抜くことに囚われすぎて、重力方向を忘れてしまっているのですね。

練精会の姿勢は力を抜いたうえでまっすぐ立つのです。猫背のような姿勢では身体に重力が通ることはありませんし、全身の統一感も生まれません。

なのでまっすぐに立ってと言われたら、会員さんは少し身体を反り気味にして立つ感覚の方が良いと思います。実はこの反り気味の姿勢と言うのは、ある部位の活性化にも役に立つ姿勢でもあるからです。

その部位についての説明は省きます。説明すると会員さんはその部位を意識し過ぎて力む癖がつく可能性があるからです。なのでまっすぐに立ってと言われたら、猫背より少し反り気味に見える方が良いんだくらいに思ってい下さい。くれぐれも反っくり返るほどに誇張して立たないように(笑)



posted by ロン at 13:49| 日記

2023年05月19日

親亀の背中に・・・

今回は身体のバランスのお話です。

練精会の身体のバランスは力で身体を支えるのではなく、あくまで重力によって支えなければなりません。

その説明として、親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀を乗せて・・・と言う昔からの言葉がありますよね。これが身体のバランスの例えとしては適切だと私は思っています。

この昔ながらの言葉のように、地面の上に下半身を載せて、下半身の上に上半身を乗せて、上半身の上に頭を乗せて・・・この感覚がとても大切なのです。力で身体を支えているのではなく絶妙なバランスだけで身体を支えている感覚・・・

それは不安定に感じながら、誰かに押されてもびくともしない身体。不安定で威力をとても出せないような感覚なのに、相手に強力な威力を伝えられる身体。

それが重力がある程度通った身体の感覚かも知れないと私は思っています。そしてその先には更なる感覚があるのですが、今回はここまで。と言うかここまでで十分なくらい身体の質は向上します。

なので会員さんは、下半身と上半身がつながっているではなく、上半身と頭がつながっているわけでもなく、ただたんに乗っかっているだけだと思って、立ったり、動いたりしてみて下さいね。
posted by ロン at 18:20| 日記

2023年05月18日

地面とつながる

会員さんは地面と自分の足裏のつながりがまだ弱いのです。

地面と足裏のつながりと言っても、地面を強く踏みしめる訳ではありません。

自分の重さがちゃんと足裏まで落ちていれば、自然と足裏と地面とのつながり、一体感を感じることが出来るのです。

地面と足裏がつながっていれば、地面からの反力、抗力を自身の力とすることが可能になります。

そのためには、空体道ではまずは立禅です。そして歩行法です。この二つの稽古の際に会員さんは足裏と地面のつながりをもう少し意識するものよいと思います。

ただ何度も言いますが、無理につながりを感じようして、力で地面を押し込まないように注意して下さいね。
posted by ロン at 14:53| 日記