2023年05月04日

追い求めない

今回は練精会の立禅の説明になります。

ただあくまで練精会の立禅の説明になりますので、立禅全般の説明ではありません。各派それぞれにすぐれた素晴らしい立禅の方法がありますので、会員さんはその点を理解して読んで下さい。

今回は立禅の形ではなく、意識についてのお話です。

立禅時は身体の内面の感覚へ自然に意識が向いていきます。その内面感覚は様々なものです。例えば何かが流れている感覚とか、丹田が膨張するような感覚とか、全身が振動している感覚とか・・・

で、練精会ではそれら訪れる感覚をより高めていこうとか、より強化しようとか思わないようにしています。訪れる感覚は、ただ感覚として感じるだけでその感覚をどうこうしないのです。ただ感じてスルーしていくのです。それは感覚を追い求めていくうちに、その感覚に囚われていき、身体と心の自然さが失われれていくように思えるからなのです。

なので練精会の立禅はただ力を抜くことのみを何となく意識して、ただそのまま立っているだけなのです。そしていつの日か自身の身体と重力とが調和する日をひたすら待つのです。

まあ要はただ立つことなのです。会員さんには身も蓋も無い説明となったかも知れませんが、それが練精会の立禅なのです。






posted by ロン at 14:28| 日記