今回、空体道の12の短い型(単式)の空法を何故最終的に改変したのか、そのお話です。
私は空体道の言う武術を12の短い動きに集約化したかったのです。この理想に向けて型の試行錯誤を何度も何度も繰り返してきた訳です。その間、集約化を図れる型の創造が上手くいかなかったので、型とは別に歩行法や打撃法、養身法と言った個々の稽古法が必要だった訳です。
もちろん型と別に個々の稽古法があっても良いのです。それでまったく問題はないと思っていまし、その方が効率的なのかも知れません。
ただ私の個人的な考えとして、高齢になっても稽古を続けられて、しかも高齢になっても進歩、進化を楽に図れるためには相手との相対稽古を除いた稽古法はなるべく型に集約出来れば良いかな、との思いがあっただけです。
そしてやっと歩行法、打撃法、養身法、(もちろん戦闘法も)すべてを網羅した12の型が完成しました。
それが新空法・・・撞手(どうしゅ)劈手(へきしゅ)鑽手(さんしゅ)鞭手(べんしゅ)直拳(ちょくけん)馬拳(ばけん)炮手(ほうしゅ)横手(おうしゅ)鷹爪(ようそう)雲手(うんしゅ)翻身(ほんしん)旋身(せんしん)・・・です。
なので今後の空体道の相対稽古以外の体系は、脱力法(腕振り、脚振り、腰伸ばし、体揺すり、対振り)、立禅法(抱式、三体式)、そして12の型の空法だけとなります。今までの養身法、歩行法、打撃法は必要ではなくなりました。
稽古体系を集約して、さらに効果が上がる。それが実現できたように私は思っています。新しい空法、毎回時間をかけてじっくり伝えていきますので、お楽しみに。
サンドバック
昔、武術を学び始める前、20代前半の頃、体育館の格技室にサンドバックがあったので、自己流ですがひたすらサンドバック打ちを練習していた時期がありました。
週に3回ぐらい、時間は1時間から2時間。とにかくひたすらサンドバックを打ち続けました。その成果なのか格技室で知り合いになった空手道を修行されている何人かの方とフルコンタクトルールでの組手を経験しましたが、突きの威力をほめられたことがあります。
そして武術を学び始めてからはサンドバック打ちは控えるようになりました。がむしゃらに打っては肩の力が抜けにくくなるのが理由でした。
それから何十年も過ぎて、今ではたまにですが稽古前にサンドバックを軽く打つことがあります。
で、今回は昔と今とのサンドバック打ちの意識の違いについて説明したいと思います。
昔はサンドバックを打つ場所(相手の顔とか腹とか想定して)に意識を向けていました。また自分へは打ちだす腕、拳を意識していました。
そして今はサンドバックの全体、そしてサンドバック周囲の風景(空間)に意識が向いています。また自分へは腕や拳と言った部分ではなく、全身に意識が向いているようです。
なので今はサンドバック全体、そして周りの空間を全身で突いているような感覚があります。
昔もがむしゃらですが全力で何年も打ち続けていたので、それなりに威力がありましたが、今の方が軽く楽に打っているのに、感覚的には昔の自分を間違いなく上回る威力が伝わっているのを実感します。
昔の威力はサンババックを打つ場所に拳がめり込む感覚。今はサンドバック全体が振動する感覚と言えるかもしれません。
20代の自分と60代の自分のサンドバック打ち。昨夜の太極拳教室の前に久しぶりにサンドバックを打ってそんな感想を持った次第です。
週に3回ぐらい、時間は1時間から2時間。とにかくひたすらサンドバックを打ち続けました。その成果なのか格技室で知り合いになった空手道を修行されている何人かの方とフルコンタクトルールでの組手を経験しましたが、突きの威力をほめられたことがあります。
そして武術を学び始めてからはサンドバック打ちは控えるようになりました。がむしゃらに打っては肩の力が抜けにくくなるのが理由でした。
それから何十年も過ぎて、今ではたまにですが稽古前にサンドバックを軽く打つことがあります。
で、今回は昔と今とのサンドバック打ちの意識の違いについて説明したいと思います。
昔はサンドバックを打つ場所(相手の顔とか腹とか想定して)に意識を向けていました。また自分へは打ちだす腕、拳を意識していました。
そして今はサンドバックの全体、そしてサンドバック周囲の風景(空間)に意識が向いています。また自分へは腕や拳と言った部分ではなく、全身に意識が向いているようです。
なので今はサンドバック全体、そして周りの空間を全身で突いているような感覚があります。
昔もがむしゃらですが全力で何年も打ち続けていたので、それなりに威力がありましたが、今の方が軽く楽に打っているのに、感覚的には昔の自分を間違いなく上回る威力が伝わっているのを実感します。
昔の威力はサンババックを打つ場所に拳がめり込む感覚。今はサンドバック全体が振動する感覚と言えるかもしれません。
20代の自分と60代の自分のサンドバック打ち。昨夜の太極拳教室の前に久しぶりにサンドバックを打ってそんな感想を持った次第です。
posted by ロン at 12:13| 日記