2018年09月09日

意識をそらす

身体の力を抜いたり、作為を消すための簡単な方法。

例えば、自分の手首を相手に両手でつかまれた状況で、相手を崩し投げる場合。つかまれた手を下に伸ばすことが出来れば、相手はバランスを崩され、投げられます。

しかし体格が同じくらいの場合、自分は片手、その手を相手は両手でつかんでいる状況(しかも相手は崩されまいとしっかりふんばっている)ではそう簡単に手を動かすことは出来ません。実際にやってみればすぐに分かるくらい不利な状況です。

出来ないのは、相手を崩してやろうとする力みと、崩してやろうとする作為的な動きのせいだと私は思っています。

そこで、意識を相手や自分の動きに向けず、地面に落ちた財布を拾おうと思い、ただその手を下に伸ばしてみて下さい。

自分でもえっ、と思うくらい簡単に相手を崩し、投げることが出来たのではないでしょうか(その意識が弱かったり、普段から力みが強い人は出来ないこともあります)

意識が崩そうとする相手や、崩したい相手に向かず、ただ財布を拾うことそれだけに向いたため、身体の力みが消え、作為な動きも消え、動きに必要な筋肉が必要な分だけ力を出し、筋力と重さの力が相手に伝わったのです。

もちろん実際の攻防でこのような財布を拾うような意識を持つことは出来ないと思いますが、武術、武道において、意識のあり方はとても重要なことなのです。
posted by ロン at 14:48| 日記