2018年12月19日

球の意識

組み手において相手に意識を集中しすぎないほうがよいと私は個人的に思っています。

相手に集中しすぎると、相手のちょっとした動きにも過剰反応してしまい、自ら隙を作ってしまったり、バランスを崩してしまうことがあり、また集中しすぎれば、しすぎるほど、相手の攻撃に対して反応が遅れてしまうこともあります。

これは相手に意識を集中しようとしずきるあまり、相手の存在に囚われている状態です。思い当たる会員さんもけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

前回書きましたが、空体道の組み手はゆっくりやわらかくおこなうので、怪我の心配はありません。だから相手を見つつも、周りの空間へも意識を広げてみてはいかがでしょうか。格技室であれば、組み手を見ている他会員が見えますか?話声は聞こえますか?窓は見えますか?窓から吹いてくる風を感じていますか?畳の感触が分かりますか?・・・

そうやって意識を空間に広げて、相手をその空間の一部だと思っていください。相手は全体のほんの一部です。そう感じられたり、思えたりしたならば、全体のほんの一部である相手に囚われることはなくなるはずです。

相手を見ているようで、見ていない、見ていないようで、見ている・・・それはただ相手の存在を認識しているだけの状態です。その状態のほうが、相手の動きに自然に反応出来、遅れを取ることも少なくなると思っています。

その状態を私は球の意識と呼んでいます。意識がある一方だけに向かわず、全方位に拡散した状態、それが球の意識です。

組み手で四苦八苦している会員さんは覚えておいて下さいね。
posted by ロン at 10:24| 日記