2019年03月13日

自分を信じる

例えば、床に落ちたお金を拾おうとしたとします。膝が曲がり、腰が曲り、手が伸びると思います。ごく自然な日常の動きです。

でもこの自然な日常の動きが練習では難しくなってしまうのです。相手に囚われてしまうからです。

先ほどのお金を拾う動きと似たような動きで、相手の突きを上から払い、相手を崩す対練をした場合、ある人は膝が曲らず、腰だけ曲げてしまいます。またある人は膝だけ曲げて、腰は曲げません。またある人は膝も腰も曲げず手だけで相手を崩すそうとしてしまいます。

相手を崩さなければいけない、と言う思いが、相手はふんばるからもっと力を出さないと、と言う思いが、お金を拾うような簡単な動きを出来なくさせてしまうのです。

そんな時、私はこう指導します。

「相手を気にせず、畳にお金が落ちています。そのお金をただ拾うように動いて見てください。まず自分一人でお金を拾う動作を3回繰り返しましょう。そうです。簡単な動きですよね。では相手は突きますが、今やったお金を拾う動作のことだけ考えて、相手を崩してみましょう。さあどうぞ」

すると先ほどまでロボットのようなぎこちない動きで相手をまったく崩せなかった会員さんが、見事に相手の突きを払って崩せるようなるのです。

相手に囚われないことです。相手に囚われなければ、その動きは滑らかで無理がなく自然です。

会員さんはもっと自分の身体を信じて、身体の動きに任せてみてはいかがでしょうか。自分で考えるより、身体はもっとたくさんのことを知っているのです。

私もまだまだ相手に囚われてはいますが、対練で苦戦している会員さんへのワンポイントアドバイスでした。
posted by ロン at 18:58| 日記