2019年03月27日

一般の方から勉強

私はいくつかのフィットネススタジオで太極拳のレッスンを請け負っています。

そのレッスン中で時々、力を抜いて立つことの安定を知ってほしくて、レッスンに来られている方の何名かに私を押してもらうことがあります。

私は立禅の姿勢を取り、横から、あるいは前から押してもらうのです。それがある意味でとても私の勉強になっているのです。

練精会の会員さんなら、私の身体の質を知りたいので、ゆっくりじっくりじょじょに圧力を高めて押してきます。また押す時に自分のバランスを崩してまで押そうとはしません。あくまでバランスを崩さない範囲で押してきます。

しかしレッスンに来られている方は、一般の方と言うか、武術に関して素人の方ですので、押す時は一気に全力で、またバランスを思いっきり崩して無理矢理にでも、とにかくぐいぐい押してきます。私がその力をすかしたら、自らの力でふっ飛んでいってしまいそうな勢いです(笑)

それが勉強になるのです。むちゃくちゃな押され方をされても、肉体と意識の静けさを保つためのとてもよい練習です。

練精会の会員さんに押されるような押され方を意識したら、多分、あまりのむちゃくちゃぶりに崩されてしまうかもしれません。力もバラバラ、方向のバラバラ、姿勢のバラバラな押し方と言うのは、こちらの肉体、意識の平静を保つのはかなり難しいものです。

相手の圧力に抵抗して、押し返そうとしたり、負けないとして身体を力ませたりすれば、その瞬間、立禅の姿勢は崩されてしまいます。

でも相手がどう動こうと、どんな押し方をしようと、自分は力を抜いて、ただまっすぐ立つことだけに肉体と意識が定まっていれば、めったなことで立禅を崩されることはありません。

相手の存在にも圧力にも囚われず、ただいつでもどこでも自分自身でいればよいのです(でもそれがとても難しいのです。私はいまだ未熟者です・・・)

その意味でスタジオレッスンの方々にはよい勉強をさせていただきました。最初はここまでやるか〜とびっくりしたり、あきれたりしたが(笑)

ただその押し方で終わっては、その方は太極拳が身に付かないので、力むこと、姿勢を崩すこと、むきになることの無意味さをお話しするようにしています。

そんなレッスンに参加されている皆さん、28式楊式太極拳と言うスタジオレッスンとしてはけっこう難しい太極拳を教えているのですが、最近とても上手くなってきています。

練精会の会員さんではなくても、レッスンに参加される方が上達する姿を見るのはやはり嬉しいものです。
posted by ロン at 14:23| 日記