2019年11月27日

本来の能力

私はいくつかのフィツトネススタジオで、太極拳のレッスンを担当しています。

一時間のレッスンなので、普段は太極拳の基本功と型(28式楊式太極拳)のみを教えているのですが、レッスンに参加されている会員さんに身体本来の能力を知ってほしくて、時々色々実験をするのです。

今日のレッスンでもおこないました。一人の女性に普通に立ってもらい、私が横からその女性を肩を押します。女性は必死に耐えようとしますが、簡単に押されてしまいます。

次に女性に、一+一は二、二+二は四、四+四は八、と言うように頭の中で足し算をしてもらいます。その途中で私が前と同じように肩を押すと・・・押すことが出来ません。そこで一回目の倍ほどの力で押しても・・・やはり押すことは出来ません。

これが身体本来の能力です。その女性もびっくりしてこう言いました「え〜っ、全然押されている抵抗を感じません」

女性は一回目は押されまいと全身に力を込めて抵抗していました。実は抵抗しようとすればするほど身体は力み、緊張してしまいます。それでは本来の能力を発揮することが出来ません。

でも二回目は頭の中の計算に意識が向いていて、抵抗することを忘れてしまい、力みも緊張もしなかったのです。

抵抗を忘れ、力みを忘れ、緊張を忘れた時に、そして何より「私」と言う自我を忘れた時に、人本来の能力は発揮されると私は思っています。人の能力は、若い人も、老いた人も、大柄な人も、小柄な人も、男性も、女性も、全ての人が皆持っているのです。

空体道は、その能力を引き出せやすいように創られた武術です。未熟な私が創ったので、まだまだ改良の余地があるのかも知れませんが、これからも会員さんに人本来の能力、可能性を伝えていければ、と願っています。
posted by ロン at 19:05| 日記