2020年06月18日

体重差

ごくたまにですが会員さんからこんな質問を受けることもあります。

「先生、重さを使う武術ではやはり体重の重い人のほうが有利なのでしょうか」

答えはこうです。

「そうであり、そうではないです」

変な回答ですが、私はそう思っているのです。

身体の力の抜け具合がまだまだのうちはやはり体重の重い方が有利です。しかし身体の力が本当に抜けたのなら、体重差はあまり関係がなくなるのです。

会員の皆さんは想像してみて下さい。体重が50キロしかなくても、その50キロがいきなりそのまま相手にふち当たったとしたらその衝撃に耐えられる方は何人いるでしょうか?また50キロがいきなりそのまま相手の腕にのしかかって崩れない方は何人いるでしょうか?

50キロが丸ごと伝わる突き、蹴り。50キロが丸ごと伝わる崩し、投げ。相手が100キロ近くあっても、50キロすべての重さが伝われば、それに耐えるのは非常に困難です。それぐらい50キロの重さには威力があるのです。

なので私はこう付け加えます。

「大事なのは体重の重い軽いではなく、自身の重さをすべて相手に伝えられるかどうかの精度の問題なのです。人より体重が少ないからと言って悲観することよりも、今ある身体の可能性を信じて稽古に励むことです」

そして更に加えます。

「と言いつつ、私が昔様々な門派、流派と交流組み手をした時、自分より一回り、二回り大きい人に対してプレッシャーを感じたものでした。やはり大きい人、体重のある人には脅威を感じるのは普通です。現実はそう甘くはないことも理解した上で、それでも自分自身の可能性を高め続けていけば、道はかならず拓けると私は思っています」
posted by ロン at 11:12| 日記