空体道の根底にある思想に「重力と共に」があります。
重力の存在を感じ、重力と共に立ち、動き、戦うこと。これが空体道の本質です。
そして重力を感じ、重力と共に居る為には、身体の力を抜かなければなりません。頭、首、肩、胸、腹、背中、腰、腕、手、脚、足、全身全ての力を抜くのです。
そうして長い年月をかけ力を抜き続けたのち、自身は重力と共に居ることが出来るのです。
重力と共に居るとは、全身に重さ(重力)が通っていること。頭、首、肩、胸、腹、背中、腰、腕、手、脚、足、全ての部位に均一に重さ(重さ)が通っていることなのです。
そこまでいって初めて、技ではない技が可能になります。技ではない技とは、突いてくる拳に触れるだけで、相手が崩れ、吹っ飛ぶ。投げようと自分に密着してくる相手に触れるだけで、相手が崩れ、吹っ飛ぶ境地・・・
いまだと言うか、まったくその境地の足元にも辿りついていない私ですが、一生かけて追い求めようと思っています。
ようやく空体道の稽古を会員さんと再開出来そうです。しばらくは対人稽古は出来ないと思われますが、型だけでもその境地に近づくことも不可能ではありません。
空体道そして円転太極拳の型を通じて重力と共に居る境地を目指しましょう。