時々ですが、稽古中に静寂を感じる時があります。
身体の中の中身が何もかも無くなり、ただ静寂だけがある身体・・・
心の中の雑音が全て消えて無くなり、ただ静寂だけがある心・・・
そんな時、対練であれ組み手であれ、自分でも驚くほど技がきまります。本当に自分がやっているのか疑うほどの技のかかりよう。
でもそんな技の効果より遥かに嬉しいのは、その静寂の身体、静寂の心でいる時の何とも言えない心地よさなのです。
今はまだ毎回訪れることは無い成熟の感覚ですが、若い時は訪れることはなかった感覚なので、少しは自分も進歩しているのかも知れません。
武術は本当に奥が深く素晴らしいものです。