身体の力が抜け、重さが頭から足裏まで通り、重力との調和が進んだなら、動きや技はより小さく、より何気なくなると思っています。
逆に言えば、より小さな動き、より小さな技のほうが、より全身の重さを相手に伝えやすいとも言えるのです。
重力方向は、鉛直方向にまっすぐ働きます。なので身体もまっすぐな時が一番重力と調和しやすい姿勢となるからです。
まっすぐ立ち、まっすぐ動き、まっすぐ戦う・・・
まっすぐ姿勢で突く、まっすぐの姿勢で蹴る、まっすぐの姿勢で崩す、まっすぐ姿勢で投げる・・・
そうなると自然に動きや技は小さく、何気なくなっていきます。
空体道においては、まっすぐの姿勢の中の小さな、何気ない動きの中に最大の威力(重力と調和した重さ)を秘めることで、年齢、体格、性別を超越する武術への道を歩みたいと私は思っています。