空体道では、柔軟な身体と柔らかな身体と言う言葉を区別しています。
空体道の解釈ですが、柔軟な身体と言うのは筋肉がよく伸び、関節可動域の広い身体のことを指します。また柔らかい身体と言うのは全身力の抜けた身体のことを指します。
似ていますがこの二つは空体道ではイコールではないのです。
私を例にするとその違いがよく分かると思います。私は自慢ではありませんが、柔軟な身体ではありません。昔から関節可動域が狭く、立位体前屈では指が地面にとどきませんし、股割りをやろうものならその姿勢をとっただけでへたすると後ろにひっくり返るぐらいのひどさです。
そんな私ですがまだ十分とは言えませんが柔らかな身体であることも事実なのです。全身の力が抜けていますので全身が連動して動きますし、全身の重さを相手に伝えることも出来ます。
なので空体道で目指すべき身体は柔軟な(関節可動域の広い)身体ではなく、柔らかな(全身の力の抜けた)身体の方なのです。
もちろん関節可動域が狭いより広い方が良いのですが、たとえ狭くても諦める必要はまったく無いことを会員さんは知ってほしいのです。
多分、会員さんは稽古での私の動きを見て関節可動域が狭いとは誰も思わないでしょうが、本当にひどいものです。妻のゆりかだけがそのひどさを目の当たりにしています(笑)
そんなひどい私でも身体の力は抜けてきていますし、今後もっと抜けると思っています。だから柔軟に問題がある会員さんも安心して稽古に望んでくださいね。