空体道の脱力体、重力との調和した身体を得るためには、心と身体は深海のようにあらねばなりません。
水面のように風や嵐の影響を受け、揺れ動き、波立ってはいけません。
それは相手や状況によって、緊張、力み、硬直する心と身体のようなものです。
いつでも心と身体は表面で何が起こっても、何の影響も受けず、常に静かで、常に穏やかな深海のようであらねばなりません。
だから空体道の稽古では、頑張ってはいけません。やる気を出してはいけません。無理をしてはいけません。闘争心を出してはいけません・・・
ただ淡々と深い海の底のような静寂をもって稽古してほしいのです。
もちろん私もそんな境地にはまだまだですが、いつもそうなろうとして稽古にのぞんでいます。
一緒に深海の穏やかさを目指しましょう。