最近稽古の後、よくゆりかから言われます。「触れるだけで痛い。そんな硬質感を感じる」と。
もしかしたら私と組み手をする黒帯会員さんも感じているも知れないと思っています。
その硬質感を私自身も感じているからです。
身体の力が抜けるにしたがって、自分の身体の中を何かが通っていく感覚があります。
その何かを重さ、重力、意識、呼吸、と言ってはいますが、実のところ自分でもそんなによく分かっていないですし、無理に分かろうとも思っていません。
ただ、何かが身体の中を通るような感覚が高まるにつれて、身体の硬質感も増しているのは事実のようです。
だから強いのでもなく、すごいのでもありませんが、自分の身体が変わっていくのが、そして希望的観測ですが、自分が進歩、進化していく感覚が楽しく、面白いのです。
61歳になっても、進歩し、進化することの可能性がたまらなく楽しく、面白いのです。これだから武術は止められません。
偉そうなことを書きましたが、自分も未熟さは自分が一番知っています。
でもそんな武術の素晴らしさを少しでも妻のゆりかや会員の皆さんへもっと伝えられるようにこれからも精進、精進あるのみです。