私が会員さんの突きを手で上から軽く払うだけで、会員さんを崩したり、投げたりする時の意識のお話です。
私は自分の手(腕)で会員さんを何とかしようと思うことはありません。
手(腕)の重さは片腕で3キロ前後。
しっかり抵抗する相手の場合、3キロの重さではよほどタイミングが良くなければ、崩すこと、投げることは難しいのです。動きの決まっている対練なら可能性はありますが、相手が何をするか分からない自由組み手で、そのタイミングを合わせることは至難と言えるかもしれません。
だから私はいつも手(腕)ではなく全身の重さで会員さんを崩す、投げると思うようにしています。なので自分の手や腕にはあまり意識は向いてはいません。それより頭から足裏方向(重力方向)に意識が向くようになっているようです。
そんな意識状態に自然になるためには、日常生活から重力と調和して、頭から足裏に全身全ての重さが落ち続けていると思うことが大切です。毎日つねに思っていることによって、意識はより自然なものとなってきます。
これは意識だけの問題ですから、日常生活(仕事でも)にそんなに差し障りはないと思います。
会員の皆さんも試してみてはいかがでしょうか。