コロナ禍で少なくなりましたが、それでも時々見学の方が何人か来る時もあります。
稽古の休憩中に見学の方と話すのですが、見学される方は大抵ネットで武術の知識を持って来られるらしく、こんな会話になります。
「何か特殊な身体操作をそれるのですが?」「いえ、身体の力を抜くだけです」
「動く時はどこから身体を動かすのですか?」「いえ、身体の力を抜いて普通に動くだけです」
「丹田へ意識を集中したり、力を集めたりするのですか?」「いえ、ただ身体の力を抜くだけです」
「発勁や寸勁はどうやって打つのですか?」「いえ、距離が長くても短くても身体の力を抜いて普通に打つだけです」
「呼吸法はどのようにするのですか?」「いえ、身体の力を抜いて普通に呼吸するだけです」
何も面倒くさくてこのように答えている訳ではありません。私なりに正直に空体道の本質を答えると上記のような返答になってしまうのです。
ただ力を抜く・・・私にはこの言葉の中に無限の可能性を感じているのです。だからいつも上記のような会話になってしまいます。
そして最後にこう伝えます「文字を追っても、映像を見ても、その武術の本質は分からないものです。体験するしか分かる方法はありません。で、入会する?(笑)」