空体道の打撃技、崩し技、投げ技、関節技、これらの技を型や対練で磨くことは大切ですが、これらの技の威力を増すことについては、型、対練を繰り返すことより良い方法があります。
空体道の打撃にしろ、投げにしろ、すべての技の威力の源は「重さ」です。なので技を磨くことではなく、純粋な重さを磨くことによってすべての技の威力が増すことになるのです。
そのための練習が、立禅法、重心法、歩行法なのです。ただ立って、ただその場で重心を移動して、ただゆっくり歩くことによって、徐々に徐々に重さが身体の中を落ち始め、全身に重さが通るようになり、やがてどんな動きをしても、相手に触れた瞬間にすべての重さが伝わるようになるのです。
立禅法、重心法、歩行法、いづれも簡単で単純なものです。でもその簡単で単純な動きを、何度も、何年も、ひたすら続けることによって、すべての技にやどる「重さ」が身についてくるのです。
会員さんはそこのところをしっかり理解して教室に、そして一人稽古に臨んで下さい。