空体道では武術の答えを重さ(重力)と考えていますので、それ以外の答えはあまり気にせず、とにかく徹底的に重さを追求する武術です。
そして空体道で追求する重さとは、柔らかい、流動的、しなやか、と言うより、重厚、安定、まとまり、を感じさせる身体です。
重力と調和した身体は、全身が重さで統一された身体です。
そうなれば、相手に接触した瞬間に重さが技(打撃、崩し、投げ、関節)となって伝わります。
その重さの養成法として第一にあげるのが、じっくり立つこと(立禅法)、その場で重心移動すること(重心法)、ゆっくり歩くこと(歩行法)です。
空体道の12の型である空法は、重さの運用(技)を身につける方法で、重さを養成する方法ではありません。
養成するのはあくまで上記の3つの方法です。
そしてこの3つの方法は、老若男女誰もがおこなえる単純で簡単な方法です。形だけなら一回の練習で覚えられます。
ただ問題なのは、この3つの単純な方法を、何年も、何年も、そして何年も、さらに何年も続けられるか否かと言うことです。これが中々難しいのです。すぐに結果が出ない単純ことをひたすら続けることは人によってはとても苦痛に感じられるかもしれません。
私的には苦痛どころか快楽以外の何物でもありませんが。
苦痛か快楽か・・・願わくは会員さん全員が私と同じ気持ちでいてほしいと思っています。