私、20代後半(武術を学び始める前)に筋トレに凝った時期がありました。
ベンチプレスやスクワットで記録が伸びるのが嬉しくて、週5〜6回はジムに行き、いつも2時間くらいバーベルと向き合っていました。
数年やって、たしか最終的にベンチが確か140キロ、スクワットは180キロぐらい上がったと記憶しています。
そして武術を学ぶようになってからは筋トレは一切やらなくなり、それから30年以上たちました。
で、昨夜寝る前に腕立て伏せが何回くらい出来るのだろうとふと思い立ち、無謀にも挑戦したのですが・・・結果は何と15回!それも15回がギリギリ限界・・・筋トレの頃は100回なんか楽勝に出来たのに・・・この分だとペンチやったら60キロも危ないかも・・・
もう筋肉に関しては完全なへたれな自分を強烈に実感した次第です(笑)
でも筋肉に関してはへたれな自分ですが、落ち込む事はありません。
まだまだ未熟ですが、筋肉がへたれになることによって、筋力に変わる力、重さの力(重力)を手にすることが
出来たからです。
62歳の私ですが、重さの力は増し続け、若いときには絶対無理と思われたことが可能になってきたのです。
ここが脱力に特化した武術の良いところかも知れません。
もしタイムマシンがあったら、昔の自分に会って、立ち腕相撲を挑んでみたいです。ベンチと違い、立っての腕相撲では全身の筋肉(私の場合は全身の重さ)を活用することが出来るので、筋肉ムキムキの30歳の私より、筋肉なしなしのへたれな62歳私のほうが間違いなく勝つと思います。
筋肉へたれにはなりましたが、今の自分に満足している私なのでした(笑)