空体道は立禅ありきの武術です。
まず立禅によって全身の力を抜き、頭から足裏に何のひっかかりもなく重さを落とし、全身に重力(重さ)が通る感覚を身につけます。
そして定歩の重心移動でその感覚を維持出来るのかを確認し、つぎにゆっくり歩く事でその感覚を維持できるのかを確認し、また空体道の戦闘技術を学ぶ12の型、空法でその感覚が維持できるのかを確認し、さらに対練で相手に技をかけてみてその感覚が維持できるのかを認し、最後に自由攻防である組み手でその感覚が維持できるのかを確認します。
以上のように立禅(重力と調和して立つこと)ありきの武術が空体道なのです。
空体道の立禅は私がこれまで学んだ武術からの応用ではありません。もちろん立禅の基礎と呼べるくらいのものは学びましたが、詳しく学んだ訳ではありません。実質、私の研究、探求の産物と言ってもよいと思っています。
なので空体道の立禅のやり方が本当に良いのかどうか正直分かりません。なぜ分からないと言ったのかは、私の実力がまだまだ理想に届いていないためです。
でも私も62歳。もう道は引き返せない年齢です。これからも自分の武術、自分の立禅を信じて、一歩一歩前に進むだけです。そんな私の後を会員さんがついて来てくれれば幸いです。