2022年04月05日

無い感覚

会員の皆さんは、私が皆さんを崩したり、投げている時の身体感覚を知りたいと思っているかも知れないので、今回はその説明です。

実は皆さんを崩したり、投げたりしている時の感覚はあまりないのです。そしてよりうまく崩したり、よりうまく投げたりした時の方が感覚はさらに無くなっていきます。

こちらの感覚が無くなれば無くなるほど、よりこちらの重さが相手に伝わり、相手はより苦しむ(笑)ことになってしまいます。なので身体の感覚は技の威力と反比例します。身体の感覚が無くなれば、無くなるほど、技の威力は増していくのです。

だからもし皆さんが、崩しや投げで何がしかの感覚を感じているのであれば、それは身体の力みを感覚として感じている可能性が高いかもしれません。

でも何も無い、と言ってしまうと会員さんの参考にならないのと思いますので、あえて感覚を表現すると、全身に何かが通っている感覚、あるいは全身に何かか満ちている感覚でしょうか。

そしてその何かとは、私は重力の感覚だと思っています。

まあ、何にしても会員さんは技をおこないさいは、身体に何がしかの感覚を得ようとしてはいけません。むしろ無い感覚を求めるべきだと私は思います。
posted by ロン at 22:43| 日記