空体道の基本の立禅法、重心法、歩行法は立つ力を養う稽古法、そして型の空法は動く力を養う稽古法です。
立禅法、重心法、歩行法は、脱力により、すべての重さを頭から足裏まで落とし、全身に重力(重さ)を通す稽古であり、空法は空体道の戦闘技術である技の動きを体得し、そして手と脚、そして体幹部と全身を一致させて動くことを学ぶ稽古です。
それが立つ力と動く力なのです。
いつも立つ力説明をしていますので、今回は動く力、空法の説明をしたいと思っています。
空法は短い十二の型(十二の単式)から構成させています。その動きは技の原型と会員さんは思ってください。型一つは技一つではありません。一つの型に打撃、崩し、投げ、そして立関節技の要素が無数に詰まっているのです。
なので型は十二ですが、そこから生まれる技は百を越えるでしょう。
そして空法の型は、手、脚、体幹部の動きを一致させての動きを学ぶために、一つ、一つの型全てに、手法、歩法、体法が含まれています。
立つ力と動く力は空体道にとって車の両輪です。とちらも大切。
ただし何回も書いていることですが、立つ力なしに、動く力は養うことが出来ません。そのためにも一人稽古は立つ力を中心にしておこない、稽古の最後に動く力の稽古をある程度おこなうとよいでしょう。