空体道教室で会員の皆さんの立禅の安定度を確認するため、私が立禅をしている会員さんの腕を前から押すことがよくあります。
今回はその立禅の安定度の段階を書こうと思います。
第一段階 押されたら手(腕)を引いてしまう。これは腕と体幹部が繋がっていないことの表れと言えます。
第二段階 押されたら、腰が後ろに反ってしまう。腕と体幹部はある程度繋がっていますが、上半身と下半身が繋がっていないことの表れです。
第三段階 押されたら、後ろに下がってしまう。身体はある程度纏まっていますが、脱力が出来ていないので簡単に押されてしまいます。
第四段階 かなりの力で押されても、姿勢を崩さず立禅の姿勢を維持できる。脱力がある程度進んでいて、押す力を足裏まで流すことが出来ている証拠です。
第五段階 押した途端にその力がすべて返ってしまい、押した方が後へよろめいてしまう。またそれ以上の力で押せば、よろめくどころが後へ飛ばされてしまう。脱力がかなり進み、全身に重さ(重力)が通っているので、力はすべて相手に返ってしまう段階。統一化の段階です。
まあ、その人の体質の問題もありますので、この段階通りに立禅の安定が推移するとは限りませんが、空体道ではだいたいこんな感じです。
え、私はどの段階か?ですか。う〜ん、希望的観測で五と言いたいところですが、いや、そこまで行っていないかも〜(笑)