空体道の身体の質の核である、全身に重さ(重力)を通すための方法について書いてみようと思います。
まず第一に、立禅です。じっと立ち続けること(空体道の場合は、平行立ち、後屈立ち、前屈立ちの立禅)によって次第に全身に重さが通るようになってきます。
第二に、その場での重心移動です。ゆっくりその場で重心を移動(空体道の場合は、上下法、前後法、左右法、回転法)を繰り返すことによって、全身に重さが通るようになってきます。
第三に、歩行法です。静止を伴いながら、ゆっくりゆっくり歩を進めること(空体道の場合は、前進歩、後退歩)によって、全身に重さが通るようになってきます。空体道ではこの三つの方法で全身に重さ(重力)を通していきます。
そして一旦重さが通れば、よほどのことがない限り、その後に重さが通らなくなることはありません。非可逆的なのです。
ただし、重さが通るようになるには、とても長い期間(年月)が必要になります。数年では本当の意味で重さは通ることはまずありません。十年、十数年、あるいは数十年かかるかもしれません・・・
なので空体道で全身に重さを通すためには、若さ、体格、身体能力等はあまり重要ではなく、長きに渡って地味で単純なことを繰り返すことの出来る忍耐力だけが必要なのかもしれませんね。
ちなみに忍耐力は私にはありません(笑) でもそんな地味で単純な稽古がなぜかとても心地良く感じられるので、長く続けられるのです。変態気質でしょうか(笑)