2022年10月22日

一人稽古の勧め

武術を向上させていく中で、一人稽古はとても大切な要素となります。

もちろん普段の会の稽古があってこその一人稽古ではありますが、一人稽古の充実なくして武術の質的向上は成しえないのでは、と私は思っています。

その一人稽古、普段の会の稽古の基本、型を繰り返せすだけで良いのですが、良いところはより自分の内面の感覚を感じやすい点にあります。内面を感じること、それが本当に大切なのです。

で、会員の皆さんに一人稽古における注意点を一つ。

一人稽古で生じた内面感覚を大切にし、かつその内面感覚を追わないようにすることです。

誰もいない中での一人稽古では、普段の稽古より自分の内面に意識が向きやすく、様々な内面感覚が訪れやすくなります。

その感覚は会員さんにとって、新鮮で気持ちよく、とても素晴らしいものに感じられることでしょう。

ただ問題なのは、その感覚こそが向上の唯一のポイントとだと思い込んでしまい、いつの一人稽古でもその感覚を再現しようとする点なのです。

そのように一つの感覚を追いすぎると、いつのまにか意識も動きも自然さを欠き、身体の中に重さが通ることもなく、重力との調和から遠ざってしまうのです。それは感覚に囚われている状態です。

一人稽古で生じた感覚は、会員さんにとっては進歩、向上の一過程でしかありません。なので感覚が生じたら、その感覚をそのままただ感じていればよいのです。感覚の傍観者であって下さい。

そうやって感覚の傍観者でいられたら、より一人稽古のが生きてくると私は思っています。そしていつか私が稽古で話している言葉の意味が実感をともなって理解出来ることでしょう。

posted by ロン at 18:42| 日記