空体道の脱力の身体のお話です。
脱力がかなり進んでくると、身体が内面から膨らんでくるのを感じます。何というか、空気がパンパンに詰まっているような感覚です。
そしてそのような身体からは反発力が生まれます。こちらは何もせずに立っているだけですが、相手がこちらを押すとその反発力によって力がまるまる相手に反ってしまいます。
なぜそのような内面から膨らむ身体になるのかは私もよくわかりませんが、脱力により全身に重力(重さ)が通ることによって、身体が統一化されることが要因ではないかと思っています。
空体道では、白帯、茶帯の皆さんにはその感覚はまだありませんが、黒帯会員さんには少し感じることが出来ます。そう言っている私はどうがと言えば、当然会員さんよりその感覚が高いのですが、まだまだパンパンに膨らんでいることは言えないようです。
ただしこの感覚は作為を持って身に付ける訳ではなく、空体道ではただひたすらに稽古を続けることによって自然に身に付いていきますので、会員さんはその点には注意して稽古を続けていきましょう。