練精会武術では身体が元々もっている素材の可能性を引き出すことを目的としています。
そのため基本的には身体を鍛える、身体を強くする、等の発想はあまりありません。もちろん身体を鍛えて武術的能力の向上を図ることも正しい方法だと思っています。否定する気持ちはまったくありません。あくまで発想の違いだと会員さんは認識してくださいね。
これはあくまで私の感覚的な数値ですが、会員さん身体の元々持っている能力の数値が10だとしたら、現在は1か2ぐらいし使えてないように思います。多分私でも3か良くて4ぐらいかな。それほど元々もっている能力の可能性は高いのです。
脱力の稽古によって・・・その動きに必要な筋力が協調、連動して働くことが可能になる。骨格バランスが整い、必要最低限の筋力で立つ、動くことが可能になる。身体に重力が通り、全身すべての重さを使うことが可能になる・・・
なので会員さんは歳だからとか、運動神経鈍いからとか、小柄だからからとか、女性だからとか、と言う理由で武術の向上を諦める必要はまったくないのです。もちろん長い年月を必要としますが、脱力の稽古を長年続けることによって、身体が元々持っている可能性を引き出すことは誰もが可能だと私は信じています。
ただし何度も言いますが、時間(年月は)そうとうかかります。ローマは1日にして成らず、です。気長に稽古に取り組むことです。ほんの一生・・・