2023年03月25日

狭い道

練精会武術の道は万人向けではなく、狭い道だと思っています。

円転太極拳を型だけ学び、健康に役立てたいと思っても、もちろん型は教えますが、稽古の半分の時間は対練、組手になります。対練は推手もおこないますが、打撃や投げの対練がどちらかと言えば中心で、当然受け身の技術も必要になります。また強いダメージを与えない範囲の組手ですが、基本ノールールなので、かなり戸惑われると思います。

空体道でとにかく強くなりたいと思っても、基本、型はもちろん、対練、組手でも徹底的に脱力を求められますし、対練で力任せに技が出来たとしてもいっさい認められず、また組手も同様で力任せの組手をしたら、厳しく注意を与えられます。

健康目的で来たら 対練や組手があり、(最初は)疲れるし、怖さも感じる・・・また強さ目的で来たら力まかせの強さは否定され注意されるし、力を抜こうとすればするほどどんどん弱くなっていくように感じる・・・

以上から練精会武術の道は狭い道なのです。型(健康)だけでもだめ、組手(強さ)だけでもだめ。なので表演の大会、組手の大会も開きませんし、他派の大会の出場予定もありません。

練精会の道はある意味とても中途半端な道なのかもしれません。でもそれが私の理想とする武術の道なのでそれで良いと思っているのです。

昔、表演の大会で楊式太極拳の部で北海道一位になったこともありますし、東京や北海道の組手大会で後れを取ったこともありません。なので型や組手の大切さも十分理解しているつもりです。

でも型だけ覚えたい人、すぐに強くなりたい人が見学に来られたら、まず上記のことを話しそれでも学びたいと言う人だけ受け入れるようにしています。

なぜなら私は一生稽古を通じて(ここが一番大切)、身体の秘められた可能性を追求、探求する人と稽古したいからです。狭い道ですが、会員さんがその道を私と共に歩んでくれるのを願っています。

まあ、単に私が変人だけってことなのですが・・・(笑)
posted by ロン at 20:41| 日記