空体道、円転太極拳の教室では、立禅をしている相手の腕を正面から強い力で押して、身体の内面の質を確認する練習があります。身体の質が高ければ高いほど押されることはなくなるのです。
今回は会員さんと私との身体の質の違いを説明したいと思います。
例えとして自転車のタイヤのチューブを想像してみてください。
白帯会員さんは空気が10%しか入っていないタイヤです。押しても弾力がまるでなく、そのまま押されてしまいます。
茶帯会員さんは空気が30%入ったタイヤです。押されると少しだけ弾力があり、押した力が少しはね返りますが、弾力が低いためやはり押されてしまいます。
黒帯会員さんは空気が70%入ったタイヤで、ある程度弾力があり、押された圧力をはね返すことも出来ますが、圧力が強力だと弾力が足りず押されてしまいます。
そして私は空気が120%入ったタイヤです。パンパンに空気が詰まっていているので、弾力と硬質感を併せ持ち、どんな圧力で押されてもはね返すことが出来ます。
でもまだまだ不十分です。空気が200パーセント以上入ったタイヤを目指さなければなりません。多分そこまでいけば硬質感はさらにさらに高まり、その打撃は巨大な鈍器のような圧倒的威力を秘めるようになるのではと想像しています。
以上なのですが、身体の内面の質の向上に年齢の壁は存在しません。それは未熟ながら63歳の私が会員さんへ証明しているはずです。弾力と硬質が融合した身体の質を目指してこれからも皆で精進していきましょう。