今回は練精会の丹田の感覚のお話です。
身体の力が抜けて来るにしたがって、身体の中心(丹田)の感覚が強くなってきます。
丹田に何かが溜まってくる感覚です。その感覚は気が溜まる、重さが溜まる、重力が集まる・・・言い方はいろいろですが、私にはそんな感覚があるのです。
で、その感覚と共に丹田が膨らむ感覚が訪れます。最初は前方向に膨らみ、次に後ろ方向に膨らむ感覚が来て、最後は風船が膨らむように全方向への膨張感覚へと進んでいきます。
私はまだまだ未熟で不十分ですが、その中心からの膨張感覚が全身に及べば、身体は一つに統一されるのだと思っています。気によって統一される、重さによって統一される、重力によって統一される・・・
まあ、ちょっと妄想気味な感想ですが、これが私の丹田の感覚です。でもそれは力を抜く過程で自然に生まれる感覚でもあり、会員さんはそんな感覚が自然に生まれるまでひたすら稽古を通じて待つしかないのです。
ただ稽古の中では、丹田法、立禅法、歩行法の三つの練習が特に丹田感覚につながっていると思いますので、一人稽古の時はそれらの練習を忘れない方がよいでしょう。