今回、空体道の12の短い型(単式)の空法を何故最終的に改変したのか、そのお話です。
私は空体道の言う武術を12の短い動きに集約化したかったのです。この理想に向けて型の試行錯誤を何度も何度も繰り返してきた訳です。その間、集約化を図れる型の創造が上手くいかなかったので、型とは別に歩行法や打撃法、養身法と言った個々の稽古法が必要だった訳です。
もちろん型と別に個々の稽古法があっても良いのです。それでまったく問題はないと思っていまし、その方が効率的なのかも知れません。
ただ私の個人的な考えとして、高齢になっても稽古を続けられて、しかも高齢になっても進歩、進化を楽に図れるためには相手との相対稽古を除いた稽古法はなるべく型に集約出来れば良いかな、との思いがあっただけです。
そしてやっと歩行法、打撃法、養身法、(もちろん戦闘法も)すべてを網羅した12の型が完成しました。
それが新空法・・・撞手(どうしゅ)劈手(へきしゅ)鑽手(さんしゅ)鞭手(べんしゅ)直拳(ちょくけん)馬拳(ばけん)炮手(ほうしゅ)横手(おうしゅ)鷹爪(ようそう)雲手(うんしゅ)翻身(ほんしん)旋身(せんしん)・・・です。
なので今後の空体道の相対稽古以外の体系は、脱力法(腕振り、脚振り、腰伸ばし、体揺すり、対振り)、立禅法(抱式、三体式)、そして12の型の空法だけとなります。今までの養身法、歩行法、打撃法は必要ではなくなりました。
稽古体系を集約して、さらに効果が上がる。それが実現できたように私は思っています。新しい空法、毎回時間をかけてじっくり伝えていきますので、お楽しみに。