空体道の13の型(13種の短い動き)には、回転系の型がけっこうあります。
それは回転する動きを練ることによって、回転系の打撃技、回転系の投げ技全般においてその威力を増大することが出来るからです。
この場合の回転とは、下半身を固定して腰を捩じることではなく、上半身も下半身の一緒にコマのように回ることを言っています。
しかし会員さんはまだ回転系の型が苦手な方が多く、回転の軸がぶれたり、上半身と下半身の動きがずれたりしていますね。それでは全身の重さによる回転力を相手に伝えることは出来ません。
それでも型をひたすら練り続けていれば自然に良くなってはいくのですが、今回は少しだけ回転の動きのアドバイスをしたいと思います。
まず意識を頭から股下に置くことです。その意識は詳しく言うと、百会(頭のてっぺんより少しだけ後ろ)のつぼと会陰(外陰部と肛門との間の位置)のつぼをつなぐまっすぐな線の意識です。
で、回転する際はその線にそって身体を回す意識を持つことです。その際に下半身の動きは意識しないようにして下さい。あくまで百会から会陰までの線だけ意識することです。そうやって百会から会陰までの線を回せば、下半身(脚)は上半身につられるように自然に(かってに)連動、協調して回ってくれます。
そして回転の動きが身に付いたかどうかの検証は、後ろから羽交い絞めにされた状態で身体を回転させ、相手が吹っ飛ぶようだったら身に付いた証拠と言えるでしょう。
以上になります。会員さんの参考になったら幸いです。