戦いにおいて相手の部分(腕とか足)を見てはいけません。あくまで全身を見るようにしないと、相手の攻撃に的確に対応することが難しいのです。
部分ではなく全体を見る。
で、練精会の組手は基本接近戦です。相手と自分の手が触れる距離の攻防が主となります。そうなると距離が近すぎて相手の全身を見ることが出来ません。どうしても部分的に相手を見ることになってしまいます。
だから練精会では見ることより、感じることを優先するのです。相手を見るのではなく、相手との接触点から相手を感じること。それも触れている箇所ではなく、触れている箇所から相手の全身を感じることが大切です。
部分ではなく全体を感じる。
これが上達すると、目で見るより的確に相手の動きを把握することが出来るようになります。そしてさらに上達すると、相手と離れた間合いになっても、触れている時と同じような感覚で相手の全体を見、感じることが可能になるのです。
戦いでは視覚も大切。そして接近戦においては視覚より触覚が大切になります。会員さんはまだまだ部分的な視覚にたよって接近戦の組手をしています。もっともっと触覚を大切にして組手に臨まなければいけません。
ブルース・リーは考えるな、感じろと説きましたが、練精会では見るな、感じろとなるのでした(笑)